整骨院の不正請求もさることながら、医師の不正請求も
あとを絶たない。
それでも発覚してニュースになるだけ、
まだマシなのかも知れません。
発覚しても公表されなかったり、
摘発すること自体をしなかったりでは
どうしようもない。
健康ニュース
<架空診療>3400万円詐取 容疑の医師逮捕 大阪
毎日新聞2014年 7月10日 (木) 01:19
大阪市西成区の医療法人が生活保護受給者の架空診療やカルテの改ざんで、
総額約3400万円の診療報酬を不正に得た疑いがあることが
捜査関係者への取材でわかった。
大阪府警捜査2課は9日、この医療法人「明月会」の元理事長で
医師の小松明○容疑者(60)=兵庫県篠山市=を詐欺の疑いで逮捕した。
小松容疑者は2011年、
生活保護受給者を診療したように装ったカルテを作り、
厚生労働省所管の特別民間法人「社会保険診療報酬支払基金」から、
約13万円の診療報酬をだまし取った疑いが持たれている。
容疑を認めているという。
支払基金は、医療機関の診療報酬請求を審査し、
健康保険組合などから徴収した報酬を医療機関側に払う役割を担っている。
生活保護受給者の場合、医療費の負担はなく、
国と自治体が支払基金を通じて全額を医療機関側に払う仕組みだ。
明月会は西成区内の別々の場所で二つの診療所を営んでいたが、
一方の診療所の生活保護受給者の患者を、もう一方でも診療したように装い、
カルテを偽造し報酬を請求した疑いがあるという。
実施していない治療行為を付け加える、カルテの改ざんもしたとされる。
不正報酬は数年間で約3400万円に上るという。
◇「金かからない 毎日来てくれ」患者囲い込み
「金がかからないのだから、毎日来てくれないか」。
小松容疑者はこんな言葉で患者を囲い込んだとされる。
小松容疑者は西成区で「小松診療所」「クリニックあい」
という二つの診療所を営んでいた。
クリニックあいの患者だった生活保護受給者の男性(55)は
小松容疑者の求めでほぼ毎日通院したという。
「腰痛の治療だが、点滴を打つだけ。
よくならないので通院回数を減らすと、毎日来るよう懇願された」
男性の自宅には半年に1回、大阪市から医療費の明細書が届く。
国と市がクリニックあいに支払った男性の医療費は毎月10万円以上に上り、
名前すら知らない小松診療所にも毎月、ほぼ同額が支払われていた。
男性が尋ねても、小松容疑者は「問題ない」と繰り返すだけだったという。
クリニックあいの近くの70代女性は
「ぜんそくで1年通院した。生活保護は受けていないが、
小松容疑者から『金はいらない』と言われ、1円も払っていない。
症状がよくならず、怖くなって行くのをやめた」と話した。
診療報酬を不正請求 兵庫・西宮の歯科医院の保険医登録取り消し
産経新聞2014年 7月8日 (火) 08:06
近畿厚生局兵庫事務所は7日、診療報酬を不正請求したなどとして、
西宮市羽衣町の「野上歯科医院」の野上恭○歯科医師(67)の
保険医登録と保険医療機関指定を14日付で取り消すと発表した。
同事務所によると、野上歯科医師は
実際には行っていない保険診療を行ったとして請求したほか、
診療を付け足したり、保険点数の高い診療に振り替えたりする手口で、
平成22年5月〜25年7月にかけて、
患者79人分の不正請求を行い、
約370万円分の診療報酬を受給するなどしていた。
24年に患者から「月1回しか通院していないのに、
高額な診療報酬請求が行われている」と情報提供があり、
その後の監査で不正が分かった。
また、近畿厚生局によると、野上歯科医師は大阪市旭区でも
「野上歯科医院」を開設。22年7月〜23年12月にかけて、
患者33人分の不正請求を行い、
約161万円分の診療報酬を受給していた。
同医院はすでに廃止しているため、同局は7日、
保険医療機関指定を取り消し相当とした。
労災診療費水増し1400万円だまし取る
詐欺容疑で夫婦逮捕
千葉日報2014年07月11日 14:00
市原市内の医療機関による労災診療費の不正受給問題で、千葉中央署は10日、
通院期間を水増しして労災診療費約1400万円をだまし取ったとして、
詐欺の疑いで市原市千種○、医師、高岡典○容疑者(54)と
夫で鍼灸(しんきゅう)師、利○容疑者(57)を逮捕した。
2人は容疑を否認している。
2人の逮捕容疑は共謀の上、
2007年9月25日〜翌年1月25日までの間、
それぞれが代表を務める診療所と鍼灸院に
労災で通院していた男性患者2人について、
通院期間を水増しして診療費請求内訳書を作成したうえ、
労災保険情報センターに提出し、
5回にわたって診療費計約1411万円を詐取した疑い。
同署によると、千葉労働局が労災保険の給付のために詳しく調べたところ、
1人の患者が07年9月から通院していないことが判明。
もう1人も内訳書の通院期間前に治療が終わっていることが発覚し、
同局が12年、診療所などを同署に詐欺容疑で告発していた。
典子容疑者は「全く身に覚えがない」、
利昌容疑者は「患者の数が多いので思い出せない」などと供述している。